【京都発 輝く】丸二 「京からかみ」壁紙など内装材で需要拡大 (3/5ページ)

体験施設「唐丸」で京からかみを製作する様子を見せる丸二の関係者ら=8月、京都市下京区
体験施設「唐丸」で京からかみを製作する様子を見せる丸二の関係者ら=8月、京都市下京区【拡大】

  • 西村和紀社長
  • 唐丸で販売している「京からかみ」関連商品。ウォールパネル(上)、体験キット(中)、スタンプ(下)

 ◆ITでコストダウン

 コストの高さも悩みの種だ。京からかみの壁紙は1平方メートル当たり約1万円。海外に輸出すると経費はさらにかさみ、例えばパリで販売しようとなると同約3万円へ跳ね上がる。

 そこで考えたのがITの活用。古くなれば使えなくなる版木の文様をスキャンしてパソコンに取り込み、データベース化する。昔の版木を作りやすくすることで、コストダウンにつなげる狙いがある。

 また、西村社長は京からかみを紙以外にも転用することで新たな需要を掘り起こせないかと考えている。「紙も大事にしたいが、布やガラスに版木を使って印刷するなど、次世代の京からかみの開発も考えている」

 職人の伝統の技は残しつつ、最新技術も使って商品を進化させ、用途拡大を探る。丸二の新たな挑戦は始まったばかりだ。(西川博明)

                  ◇

【会社概要】丸二

 ▽本社=京都市下京区高辻通堺町東入ル泉正寺町462 ((電)075・361・1321)

 ▽創業=1902(明治35)年

 ▽会社設立=83(昭和58)年

 ▽資本金=1000万円(2017年9月末現在)

 ▽従業員=15人(同、パート・バイト含む)

 ▽売上高=約3億9000万円(16年12月期)

 ▽事業内容=京からかみの製造・販売および内装材料の卸販売・施工

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