【京都発 輝く】丸二 「京からかみ」壁紙など内装材で需要拡大 (4/5ページ)

体験施設「唐丸」で京からかみを製作する様子を見せる丸二の関係者ら=8月、京都市下京区
体験施設「唐丸」で京からかみを製作する様子を見せる丸二の関係者ら=8月、京都市下京区【拡大】

  • 西村和紀社長
  • 唐丸で販売している「京からかみ」関連商品。ウォールパネル(上)、体験キット(中)、スタンプ(下)

 □西村和紀社長

 ■職人の技術融合で新たな商品開発

 --家業を継いだきっかけは

 「25、26歳のころ、祖父の社葬の時に、位牌(いはい)を持たされ、僕は家業を継ぐ運命なのかと気づいた。社長就任は父と叔父の取り決めで、僕が40歳になったときに就任することになった」

 --京からかみの魅力とは何か

 「原点は京都にあり、江戸時代には文様が琳派の影響を受けている。京都の文化が生んだ、伝統工芸といえる」

 --製造で心がけている点は

 「昔から使ってきた版木を大事にし、昔からの技法や材料で作り上げている。最近は海外の日本ブームもあり、ふすま以外にも使われるようになったことで、京からかみの売り上げは増えつつある」

 --新たな需要をどこに求めるのか

 「壁紙やインテリアとして活用が増えてきている。ただ、京からかみの塗料は水性で、外装には使えず、室内の装飾・インテリアに用途が限られる」

 --8月26日に体験施設「唐丸」を開業した。手応えは

 「京からかみの魅力や当社の名前を知ってもらう機会としては成功したが、まだ道半ば。ビジネスとしてどう展開できるか。海外からの観光客に京からかみの製造を体験してもらえるように、英語対応を早急に進めなければならないと思う」

 --経営の基本戦略は

 「ふすまの需要が激減し、経営面では次の収益の柱を立てないといけない。京都で2社のみが展開する京からかみは特異な素材として競争力があり、事業として今後も伸びしろはあるとみている」

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