パナやテスラに挑戦状 欧州EVバッテリー企業連合 ドイツ中心に創設 (2/3ページ)

ダイムラー傘下企業のEV向けバッテリー製造ラインを視察するドイツのメルケル首相。ドイツは同分野の欧州巨大企業連合実現に意欲を見せている=5月22日、ドイツ東部カーメンツ(ブルームバーグ)
ダイムラー傘下企業のEV向けバッテリー製造ラインを視察するドイツのメルケル首相。ドイツは同分野の欧州巨大企業連合実現に意欲を見せている=5月22日、ドイツ東部カーメンツ(ブルームバーグ)【拡大】

 欧州委の動きの背景には、エネルギー貯蔵装置の製造技術で追いつかないと主要産業が落後しかねないとの危機感がある。次世代のEVの動力源はリチウムイオン電池が担う見通しだ。伊エネルギー大手エネルのスタレイス最高経営責任者(CEO)は9月、EV向けバッテリーの開発に投資すると発表した。

 EUのエネルギー担当報道官イトコネン氏は4日、「欧州委はEUにおけるバッテリー製造を戦略的目標としてとらえ、投資に関する主要な判断を迅速に下す必要があると考えている。欧州の企業は供給網全体で協力し、可能な限り投資を共有すべきだ」と連携の重要性を強調した。独メルケル政権はバッテリーの欧州企業連合創設に前向きだ。経済・エネルギー省のバロン報道官は4日、「欧州レベルでのバッテリー製造の問題に欧州委がようやく腰を上げたのは、適切で重要だ。主要技術について欧州が主導権を握る必要があり、Eモビリティーにとってバッテリーは差別化につながる最も重要な要素の一つだ」と評価した。

 協力得られるか懸念

 シェフチョビッチ委員の主導で11日にブリュッセルで開かれる会合には、化学大手BASFや自動車大手BMWをはじめとするドイツの大手製造業が招かれている。

独企業、取り組みに着手