アパレル界を変革 和歌山発の編み機 (2/3ページ)

島精機のホールガーメント横編み機(ブルームバーグ)
島精機のホールガーメント横編み機(ブルームバーグ)【拡大】

  • 島精機の島三博社長(ブルームバーグ)

 ◆納品2~3カ月待ち

 この編み機は、600以上の特許を持つ「和歌山のエジソン」として知られる、創業者で島社長の父親である島正博会長が1995年、世界で初めて開発した。糸を機械にセットすると簡単なセーターであれば30分程度で編むことが可能。製品をデザインしたコンピューターと連動させて編み上げられる利便性から有名ブランドにも使われるようになり、知名度向上とともに受注が増加した。現在は受注から納品まで2~3カ月待ちの状況だという。昨年10月には、「ユニクロ」ブランドを展開するファーストリテイリングがホールガーメントの衣服を製造する島精機の子会社に出資している。

 島精機は、今期(2018年3月期)に従来型も含めた横編み機全体の販売台数1万5000台を見込んでおり、現在策定中の次期中期経営計画の最終年度21年3月期には2万台を目指している。フル生産に近づく編み機工場の生産能力を拡大するため、今年9月には100億円の第三者割当増資を実施し、旧工場の自動化や新工場の建設を進めている。同社の株価は16年7月以降3倍以上に上昇しており、現在は6000円台前半で推移している。増資後も成長期待から堅調に推移している。

 同社の売上高の3分の2はアジアが占め、先進国の日本や欧州はそれぞれ1割程度にとどまる。人件費の安いアジアでは、縫製などの人手が必要な従来型の横編み機販売が伸びており、これが同社の業績を牽引(けんいん)している。最新型のホールガーメント横編み機の価格が1台当たり1250万~1800万円と、従来型の数倍に上るためだ。

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