元本3倍の敏腕投資家も 東商取コンテスト 192人が参加 (2/2ページ)

東京商品取引所のトレーディングフロア(ブルームバーグ)
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 一方、原油相場に対しては米国のシェールオイル増産で世界的に需給は弱いとの見方から「売り」の相場観を抱いていた。

 ところが、7月下旬から8月初めにかけて発表された米シェールオイル企業の決算を見ると、利益は出ておらず、赤字企業も多いことに気付く。原油価格が1バレル当たり40ドル台では利益は出ないのではないか。原油の在庫統計も減少傾向を示していた。石油輸出国機構(OPEC)などによる減産効果で需給は逼迫(ひっぱく)気味になっているのではと感じ、「買い」へと戦略を変えた。

 ◆売買繰り返す

 実際の取引では利益が出たら一部利益を確定させるなど売買を繰り返し、全体の利益を膨らませた。田之上さんはインタビューで「ガソリン価格が1円上がるだけでも人々は敏感に反応する。身近な生活につながっているところが商品取引の面白いところ」と語る。

 東商取が毎日公表する投資家別の取組高のデータも重視。「誰でも入手できるデータを参考にしている」といい、「誰が買って、誰が売っているのか。そこからもう一歩踏み込んで、この取り組み状況で相場がどうなっているのか現状を正しく認識することで結果が見えてくる」と秘訣(ひけつ)を明かす。

 浜田社長は「ハイリスク・ハイリターンなのでリスクには十分注意していただきたいが、マイナス金利の状況下で一定の余裕ある資金を投入すれば、これだけのパフォーマンスを得られるという事実は大きい」と話している。

 個人投資家の勧誘規制の強化などもあり、東商取の2016年の年間出来高はピーク時の03年と比べて約7割減少した水準にとどまる。(ブルームバーグ Ichiro Suzuki)

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