掃除機のダイソンも…異業種からの参入相次ぐEV市場 やがて強力なライバルに (2/3ページ)

ダイソン本社の敷地内にある研究開発センター。同社は家電分野で培った技術を生かしEV事業に進出する=英中部マルムズベリー(ブルームバーグ)
ダイソン本社の敷地内にある研究開発センター。同社は家電分野で培った技術を生かしEV事業に進出する=英中部マルムズベリー(ブルームバーグ)【拡大】

 これから考えると、EV参入といっても、全くの素人ではなく、EVにとって主要部品であるモーターや電池のコア技術は少なくとも有しているといえる。つまりコア技術はある程度ありながら、次の成長分野としてEVに狙いを定めたのではないだろうか。

 新しい酒は新しい革袋に

 近年、伸びが見込まれるEVに異業種から参入が相次いでいる。特に中国では、これまでクルマを作ったことがなかったIT企業や家電企業などもある。また開発陣が少ないベンチャー企業でも、銀行・ファンドの資金援助を得て、EVビジネスに参入している。

 これら新興企業は、かなりの企業がデザインや設計の一部を開発するのみで、他の設計・試験・生産などは、設計会社や他自動車メーカーに委託する方式を採用している。つまり、この手法だと自社に技術がなかなか蓄積されず、継続的な開発は難しいのではと思ってしまう。

 それに引き換え、今回のダイソンは腰が据わっている。報道では、約400人の技術者を集め、バッテリーから車体の開発、生産まで行う計画とのこと。また、開発費は約20億ポンド(約2955億円)を投じるようである。

 欧州では「新しい酒は新しい革袋に」とよくいわれる。つまり、新しい考え方を生かそうとすれば、従来の組織ではなく、新しい組織や新しいマネジメントが必要であると。その点で、ダイソンは新規にEV開発陣を集め、要素技術から開発していることは、一過性ではなく本気の証しと思われる。

やがて強力なライバルに