エネルギーは無尽蔵も… ソーラーカー量産車化、遠い道のり (2/4ページ)

新型プリウスPHVの太陽光パネル(ブルームバーグ)
新型プリウスPHVの太陽光パネル(ブルームバーグ)【拡大】

 現状のソーラーカーといえばレースで使うのが主流だ。レース車では太陽光エネルギーだけで時速100キロメートル程度で数千キロの走破が可能になっている。東海大学のソーラーカーチームは主要大会で優勝するなど世界トップクラスで、新型プリウスPHVと同じパナソニック製の太陽光パネルを使用している。チームを率いる工学部の木村英樹教授は量産車への搭載について「だいぶわれわれの実績はフィードバックされたかなと思っている」と評価した。

 新型プリウスPHVでは発売後1カ月で1万2500台を受注し、うち約1割の1150台がオプションで太陽光発電を搭載していた。太陽光パネルを供給するパナソニックの吉田和弘ビジネスユニット長は「もともと聞いていた数字から倍くらいは増えている」と手応えを感じている。住宅用を中心としてきた同社にとって車載事業への参入は「夢を自分たちの形にした」ともいえることで、「もうかる、もうからない」よりも「純粋に車として動かしたかった」との強い思いがある。

 車載に際してトヨタからの要求は軽量化に加え、屋根上に固定する住宅用と異なり、振動に強くすることだった。走行時に日陰となる頻度が増えることを想定し、一部が影になっても全体の出力が落ちないよう配線構造やレイアウトも工夫した。パナソニック技術開発部の岡本真吾部長は、違いを全て洗い出して「一から開発しているところはたくさんある」と明かす。

車体屋根の曲面に合わせ、加工する技術が開発の鍵