楽天とローソン、ドローンで買い物支援 福島・南相馬で配送の試験運用

共同配送を発表したローソンの竹増貞信社長(右)と楽天の三木谷浩史会長兼社長(左)=6日、東京都千代田区
共同配送を発表したローソンの竹増貞信社長(右)と楽天の三木谷浩史会長兼社長(左)=6日、東京都千代田区【拡大】

 楽天とローソンは6日、福島県南相馬市で小型無人機「ドローン」を使った商品配送を31日から共同で行うと発表した。同市内のローソンの店舗が専用車両を使って移動販売を行う際、車に積めない店内調理の「からあげクン」などを楽天のドローンを使って店舗から2.7キロ先の移動販売車まで運ぶ。31日から半年間をめどに試験運用を行い、被災地の買い物困難者の支援につなげたいとしている。

 店舗は東京電力福島第1原発事故による避難指示が昨年7月に解除されたばかりの同市小高区内に立地。移動販売は週2回、ローソンの店舗から約2.7キロ離れた商店がない地域で行う。

 専用車両は冷蔵・冷凍食品は運べるが、温かい食品は運べないため、車に未搭載の商品の注文が入り次第、移動販売担当の店員が店に注文。店舗側は商品をドローンに搭載し、移動販売先に向けて飛ばす。

 6日、東京都内で会見した楽天の三木谷浩史会長兼社長は「ドローンはますます発展していくだろうが、重量制限もあるし、規制が多い。柔軟性がもうちょっとほしい」と国へ注文をつけた。