マック、どん底からV字回復 業績回復させたカサノバ社長 (1/3ページ)

日本マクドナルドHDのサラ・カサノバ社長(ブルームバーグ)
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  • 「マックチョコポテト」(ブルームバーグ)

 協力工場で期限切れの鶏肉を使用していたことが発覚したほか、サンデーチョコレートからプラスチック片、フライドポテトから人の歯が見つかるなど相次いだ異物混入。2014、15年は日本マクドナルドホールディングス(HD)にとって試練の年となった。どん底に落ちた業績を回復させたのは、外国人女性社長のサラ・カサノバ氏だ。

 主婦と直接対話

 諸問題により客離れが起きて売り上げが落ち込み、15年12月期には業績が上場以来最低の水準に落ち込み、100店舗以上が閉店を余儀なくされた。同社株を49.9%保有する米国の親会社が株式の売却を一時検討する事態にも発展した。

 外食チェーン店のコンサルティングを手掛けるアイフジタインターナショナルの藤田一郎代表取締役は、日本の「マクドナルドはこれで終わりだと思った。周りの人もそういうふうに真剣に考えていた」と話す。「会社のイメージが悪くなってしまったので、チェーン店の名前も変えた方がいいという意見も多かった」という。

 カナダ籍のカサノバ氏は13年に原田泳幸前社長の後任として社長に就任。海外のマクドナルドで経験を積んだマーケティングのプロだ。カサノバ氏は15年以降、47都道府県に足を運び、「タウンミーティングwithママ」と称したイベントを開催し、一連のスキャンダルで反応が特に大きかった子育て中の女性たちと直接会って何を改善するべきかを聞いて回った。

 カサノバ氏は9月上旬のインタビューで、異物混入などの問題が「私たちに顧客の声を聞きに行かせた」とし、「それまで私たちは顧客が欲しがっているものを与えるのは上手ではなかった」と振り返った。

「誰もがマクドナルドに関する奇妙な噂を耳にしたことがあるでしょう?」