【スポーツi.】男子ゴルフ、石川人気で再び… 国内ツアーで“復活とバブル”を期待 (3/3ページ)

来季の米ツアー出場権を逃した石川遼=米フロリダ州のアトランティックビーチCC(共同)
来季の米ツアー出場権を逃した石川遼=米フロリダ州のアトランティックビーチCC(共同)【拡大】

 もっとも、失意の石川が日本に復帰することは、男子ツアー関係者にとって大歓迎だった。

 「米国では残念だったが、国内で石川選手の“生”のプレーをファンに見てもらえるのは本当に楽しみです」

 無理もない。男子ツアーは低迷どころか、地にめり込みそうな不人気にある。今季のツアー最終日のテレビ平均視聴率は3.1%(11試合、関東地区、ビデオリサーチ調べ)。もはや放映不可の“危険水域”に達した。ギャラリー数も激減している。片山晋呉が優勝した「ISPSハンダマッチプレー」は5日間で2704人、片岡大育が制した「ダイヤモンドカップ」は4日間で5661人…。もはや崩壊寸前である。

 思えば、松山英樹が優勝、石川遼も参戦した昨年の「日本オープン」は最終日の視聴率が9.4%、ギャラリーも4日間で4万5257人。すごかった。そんな“バブル”を石川人気で再び…というわけである。

 今週の「日本オープン」(12日開幕、岐阜関CC)から石川が日本復帰する。“復活とバブル”は果たしてどうなるか。楽しみである。(産経新聞特別記者 清水満)