マセラティの大型セダン「クアトロポルテ」 完璧からはほど遠い性能 (1/2ページ)

マセラティの「クアトロポルテ」(ブルームバーグ)
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 英国人は高級車ブランド「マセラティ」が好きだ。少なくとも、私がロサンゼルスで夕食を共にした2人の英国人はそうだった。

 2人は私が試乗していた最新モデルのマセラティを見たいがために、食後に私が駐車場から車を出す間も外に出て歩道で待っており、ただ座席に座るだけでも興奮していたぐらいだ。

 2人の熱意は1914年に誕生したマセラティの伝説と伝統を物語っている。60年代のクーペ「ギブリ」や「3500 GT」のようなヒットモデルは、生涯にわたる愛好者を生み出してきた。

 現在の大型セダン「クアトロポルテ」も、こうしたブランドを象徴する車に匹敵するレベルであってほしいと私は思っている。最新の「クアトロポルテ」は、外観のスタイルや娯楽情報システムの刷新およびエンジン性能の強化など、昨年より大幅に改善されているものの、完璧からは程遠い。

 マセラティがクアトロポルテを改善するために変えなければならない点を以下に指摘したい。まずは、トランスミッションを修正することだ。私がロサンゼルスなどカリフォルニア州中部で試乗した11万600ドル(約1240万円)の「クアトロポルテS Q4」は、出力404馬力のフェラーリ製V型6気筒ツインターボエンジンを搭載している。最高速度は時速176マイル(約283キロ)、ゼロから時速60マイルまでの加速時間は4.8秒だ。だが、アクセルを何度踏んでもZF8速オートマチックトランスミッションや電子制御ショックアブソーバーの反応は遅れがちで、速度は実際にはもっと遅い可能性もある。

次に、もっと快適さを追求すること