三菱東京UFJ銀、組織再編へ 「伝統的ビジネスモデルは構造不況化」

インタビューに答える三毛兼承頭取
インタビューに答える三毛兼承頭取【拡大】

 三菱東京UFJ銀行の三毛兼承頭取は11日までにフジサンケイビジネスアイなどのインタビューに応じ、来年4月に大規模な組織再編に乗り出す方針を明らかにした。「利ざや」(貸出金利と預金金利の差)で収益を稼ぐ、「伝統的な商業銀行のビジネスモデルは構造不況化している」として、顧客ニーズを軸に組織体制を大幅に見直す。

 具体的には、富裕層向けの資産管理業務をグループ一体運営に移行し、新組織を立ち上げる。資産20億円以上の顧客を対象に、節税対策や、海外の不動産、株式への投資運用などを指南。銀行、証券、信託銀の人員の中から、数十人を集めて業務を開始する。

 三毛頭取は、「一体提案で、外資系の資産運用ビジネスと差別化を図る」と述べ、三菱UFJとは別ブランドでの展開も視野に入れる。

 貸し出しは、重複していた信託銀行の法人業務を銀行に集約したうえで、これまでの「法人」「リテール(中小企業や個人の小口取引)」「国際」の3部門区分を、「リテール&コマーシャル」「日系大企業」「非日系企業」に再編する。

 開発を進める独自の仮想通貨「MUFGコイン」については、行内の実証実験の対象規模を150人から1500人に拡大したことを明らかにした。

 1円以下の端数もやりとりできるなどMUFGコインのメリットを強調。「誰もが使える仕組みになればいい」と技術を広く公開する考えを示す一方、「規模が拡大した際に、どこまで自社で制御できるかが重要だ」と普及への課題も挙げた。