【ハザードマップ】川田農園/ステークス 値引きに頼り利益率が悪化 (1/2ページ)

 ▼川田農園 川田農園と、関連の有限会社の川田農園は9月25日、宇都宮地裁から破産開始決定を受けた。

 2002年に無農薬野菜の栽培を開始し、地元農家のアドバイスを得て農場を拡大。品質と味わいが評価されて首都圏の有名レストランなどへ販路を築き、06年1月に有限会社として法人化するとともに140件以上の得意先を開拓した。

 順調な農園運営を背景に無農薬野菜を主役としたレストラン開業を目的に株式会社「川田農園」を設立。地元金融機関と投資ファンドが連携して行う小口調達支援(クラウドファンディングの手法で総額1500万円を調達し、14年に「Kizuna(キズナ)」を開店した。

 約180種類の無農薬野菜を活用した和洋の創作料理を提供し、オープン当初は活況だったが、顧客の一巡以降は低迷。赤字が続き、運転資金は借入に依存するなど資金繰りは厳しかった。こうしたなか、有限会社が運営する農園での無農薬野菜の生産性が悪化、レストラン経営もジリ貧状態を脱することができず、今年7月までに無農薬野菜の生産を停止、同時にレストランも閉店していた。

 ▼ステークス 都内を中心にステーキチェーン「KENNEDY」を展開するステークスは10月2日、東京地裁に破産を申請した。

 ステークスは「KENNEDY」の店名で首都圏などに約30店を展開。「カフェ感覚で気軽にステーキ」をモットーに、メディアなどにも多数取り上げられ業容を拡大。ピークの2014年12月期には売上高約17億6700万円を計上した。