VW、「EVトラック」に1900億円投資 各社足踏みする電動商用車で攻勢 (1/2ページ)

VW傘下のブランド、スカニアのトラック。VWは商用車部門にもEVを全面展開する=昨年ベルリンで開かれたモーターショー(ブルームバーグ)
VW傘下のブランド、スカニアのトラック。VWは商用車部門にもEVを全面展開する=昨年ベルリンで開かれたモーターショー(ブルームバーグ)【拡大】

 ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、都市部をターゲットにした電動商用車を展開し、電気自動車(EV)市場への攻勢を一段と強化する計画だ。トラック・バス部門の責任者、アンドレアス・レンシュラー氏が11日、ハンブルクでのインタビューで明らかにした。環境をめぐる社会的関心の高まりに対応する。

 同氏によると、トラック・バス部門は、電気動力伝達装置と自動運転システム、クラウドベースのソフトウエアを含む新技術に14億ユーロ(約1867億円)を投資する。コスト分担のため、米関連会社ナビスター・インターナショナルが電気動力伝達装置を採用する。

 VWのEVトラック出荷開始は2020年以降になる予定。一方、傘下ブランドのMANとスカニアのEVバスの販売は欧州の各都市で来年から始まり、バイオディーゼル車やハイブリッド車(HV)、天然ガス車(NGV)の製品ラインアップに加わる。

 レンシュラー氏は報道陣向けのイベントで「VWは現地調達のしやすさや、社会・地域の需要、顧客のニーズを踏まえ、あらゆる種類の電気動力伝達装置や燃料を視野に入れている。このため(いかなる規制でも)政策当局者が技術的に中立な政策を選択することは極めて重要だ」と指摘した。

 同氏はEVトラックの国内販売が25年までに市場シェアの5%を超えると予測している。これに対し、電動乗用車の市場シェア予想は約25%。商用車は積載重量で乗用車を上回ることが多く用途も多岐にわたることから、メーカー各社はこれまでEV展開に消極的だった。

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