【ベンチャー支援の現場から】東急不動産、渋谷にインキュベーション施設 (1/2ページ)

渋谷に開設する施設のコワーキングスペースの完成予想図
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 ■米VCと連携、新産業創出の拠点

 東急不動産は、米シリコンバレー発ベンチャーキャピタル(VC)、Plug&Play(プラグアンドプレー)とパートナーシップ契約を締結した。これに伴い海外のベンチャー企業を呼び込むため、11月初旬にインキュベーション施設を東京・渋谷に開設する。

 プラグアンドプレーは2006年の創業以来、毎年150社以上の企業に出資。DropBox(ドロップボックス)やPaypal(ペイパル)など、企業価値10億ドル(約1120億円)以上の非上場ベンチャー企業「ユニコーン」を輩出しており、世界10カ国で事業を展開している。

 一方、東急不動産は渋谷駅周辺を中心としたエリア一帯を広域渋谷圏と定め、大規模再開発事業に携わっている。都内の虎ノ門や丸の内、日本橋といった各再開発地区では、街の活性化を図るためベンチャー招致に力を入れているが、渋谷も同じ目的でインキュベーション施設の整備を積極的に進めている。

 渋谷には、サイバーエージェントやGMOインターネット、ディー・エヌ・エーなどベンチャーから大きく育った企業の本社が集積している。このため街全体は「ベンチャーの総本山」といったイメージが強い。