【Sakeから観光立国】香港出身の新たな「酒サムライ」 ミッキー・チャン氏 (1/2ページ)

第12回酒サムライ叙任式後の記念撮影で、ガッツポーズをとるミッキー・チャン氏=9月27日、京都市西京区の松尾大社
第12回酒サムライ叙任式後の記念撮影で、ガッツポーズをとるミッキー・チャン氏=9月27日、京都市西京区の松尾大社【拡大】

 □平出淑恵(酒サムライコーディネーター)

 若手蔵元の全国組織、日本酒造青年協議会(前垣壽宏会長)により、今年新たに日本酒のアンバサダー(大使)「酒サムライ」に選ばれた、香港出身のミッキー・チャン氏を紹介したい。叙任式の後に行われた記者会見で、日本酒との出合いは父親がきっかけだったことを語り、日本酒の啓蒙(けいもう)活動に温かい理解を示してくれる、母親とガールフレンドに感謝の言葉を述べていた。

 2010年、香港初の酒サムライとなったルイス・ホー氏も、叙任式に駆けつけ「香港人の酒サムライが増えてうれしい」と顔をほころばせた。

 チャン氏は現在、香港ワインアカデミーのディレクターで筆頭講師も務め、ワインとともに日本酒についても教えている。日本政府の事業として海外の日本酒教育者を招聘(しょうへい)し、公的研究機関である酒類総合研究所が初めて海外人材を受け入れた際にも、来日した。

 世界最大のワイン審査会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)で、ワイン、日本酒の両部門の審査員を担当する数少ない一人。昨年から香港を中心に創刊した、日本食と日本酒の専門誌「ウマイ マガジン」の共同発行人であり、編集長も務めている。

 この専門誌は、今後、台湾、カナダなどで電子版の発行が予定されているそうだ。「酒サムライの叙任は大きな励みだ。これがゴールではなく、新たな出発と思っている」とコメントはどこまでも頼もしい。

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