【フロントランナー 地域金融】栃木銀行上三川支店の大原真二支店長(1) (1/2ページ)


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 ■キーパーソンと交流深める

 栃木県の県庁所在地・宇都宮市の南に隣接する上三川町(かみのかわまち)は、大手自動車メーカーの大規模工場があり、高い製造品出荷額を保ってきた県経済の中核地域だ。豊かな自然も残り、かんぴょう・イチゴ・トマトなど特産品にも恵まれ、住みよい町として知られている。その上三川町を営業対象とし、栃木銀行の下野ブロックの旗艦店となっている上三川支店を率いるのが大原真二支店長だ。

 大原支店長は、証券国際部で外国取引に携わった後、本店営業部の次長、戸祭支店の支店長を歴任。2014年6月から現職を務めている。

 上三川支店の営業エリアは現役世代からシニア層までが幅広く居住し、平均来店客数は1日当たり120人と多い。店舗資金の8割を個人預金が占める一方、地域には事業者も多数ある。業種としては地場の土木建設業が多く、サービス業や卸・小売業がそれに続く。

 経済規模はほぼ横ばいだが、北関東最大の商業施設集積地区「インターパーク宇都宮南」の開発以降、転入ファミリー層向けの新築住宅のほか、ロードサイド型店舗などの着工が目立つなど、個人・法人ともに資金需要は堅調に推移している。

 大原支店長はこうした営業環境を見据え、個人ローン・事業性融資を重点推進項目に融資量の積み上げに邁進(まいしん)している。