世界販売130万台に 三菱自が中期経営計画、売上高2兆5千億円ヘ

 三菱自動車は18日、中期経営計画を発表した。新車種の投入や既存車の刷新などで世界販売台数を2016年度の92万6千台から19年度には130万台へ拡大させ、売上高2兆5千億円を目指す。東南アジア諸国連合(ASEAN)や中国、米国で販売網を増やし、強みのスポーツタイプ多目的車(SUV)を売り込む。

 設備投資と研究開発費は19年度までに計6千億円を投資。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の開発を進める。20年以降に発売するEV2車種は軽自動車とSUVとし、軽は水島製作所(岡山県倉敷市)で生産する。

 記者会見した益子修最高経営責任者(CEO)は「燃費不正で傷ついた信頼回復を最優先課題とし3年でV字回復の軌道に乗せる」と述べた。

 中期経営計画を巡っては、昨年資本提携を結んだ日産自動車は新車の無資格検査問題を受け、発表を今月16日から来月8日に延期している。