武田、欧州鎮痛剤の一部売却検討 格付け維持へ現金調達

 武田薬品工業が欧州の鎮痛剤資産の一部について売却を検討していることが、17日までに分かった。同社は信用格付けを維持するため、ポートフォリオの縮小と現金の調達を目指しているとみられる。

 関係者によると、資産の見直しはまだ初期段階にあり、武田薬は金融アドバイザー1社と取り組んでいる。他の製薬会社やプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社が関心を示すと見込まれる同社資産の売却価値は、3億~4億ドル(約336億~448億円)になる可能性がある。

 関係者によれば、最終的な判断はまだ下されておらず、武田薬が売却を見送る可能性もあるという。

 米国でのがん領域強化に向け武田薬がアリアド・ファーマシューティカルズを47億ドルで買収したことを踏まえ、米格付け会社S&Pグローバル・レーティングは2月に武田薬の格付けを引き下げた。それ以降、武田薬は資金調達の手段を探っている。

 武田薬は16年12月、傘下で研究用試薬を手掛ける和光純薬工業の過半数株式を富士フイルムホールディングスに売却することに合意。15年には呼吸器系疾患の領域事業を英アストラゼネカに5億7500万ドルで売却することで合意した。(ブルームバーグ Manuel Baigorri)