JR境線の列車内に車載型ICカード改札機を設置へ 無人駅での利便性向上へ

境線の列車内に設置される、乗車用(右)と降車用のICカード乗車券対応の改札機(JR西日本提供)
境線の列車内に設置される、乗車用(右)と降車用のICカード乗車券対応の改札機(JR西日本提供)【拡大】

 JR西日本米子支社は18日、鳥取県の米子市と境港市を結ぶ境線の列車内に、平成31年春からICカード乗車券対応の改札機を設置すると発表した。ほとんどが無人駅の境線では現在、車内の運賃箱に運賃を入れたり、切符を運転士に渡したりして降車しており、よりスムーズに利用できるようにする。将来的にはほかの路線への拡大も視野に入れている。

 JR西日本が車載型のIC改札機を導入するのは初めて。約8億円をかけて独自に開発、設置する。同社のICOCA(イコカ)のほか、Suica(スイカ)など全国で相互利用可能な交通系ICカードが利用できる。

 沿線には「水木しげるロード」などの観光スポットや米子空港があり、ICカードに慣れた観光客の利用が多く、利便性向上を求める声が上がっていた。

 JR西日本米子支社は「無人駅で乗降しても、快適に旅していただけるようになる。境線で利便性を実証し、ほかの地域への拡大につなげたい」としている。