アイゼン、映像表現用いて学生と制作 聴覚障害者向け「音のない音楽」 (1/2ページ)

手話プロジェクトのキックオフミーティングに臨む倉持武志氏と学生=9月6日、東京都中野区の東京工芸大
手話プロジェクトのキックオフミーティングに臨む倉持武志氏と学生=9月6日、東京都中野区の東京工芸大【拡大】

  • アイゼンの倉持武志社長

 音楽教育事業などを展開するIZENE(アイゼン)が、音楽を使った新たな価値創出に取り組んでいる。倉持武志社長が東邦音楽大学、東京工芸大学の学生と社会貢献活動として「手話ミュージックベンチャープロジェクト」を始動。また会員制交流サイト(SNS)を活用した販売促進活動に乗り出した。

 手話プロジェクトは、自分の音楽技術を世の中のために生かしたいと考える東邦音大の小竹飛遥氏、東京工芸大の早川貴士氏ら9人の学生が参加する。

 9月のキックオフミーティングで障害をテーマに音楽技術を使って社会貢献活動に取り組むことを確認。聴覚障害者にスポットを当て、映像表現を用いた“音のない音楽”を制作する。完成は来年3~5月の予定。制作費用など必要な資金は、不特定多数の個人からインターネットを通じて集めるクラウドファンディングで調達する考え。

 健常者が聴覚障害者への意識を高め、受け入れるきっかけ作りにするのが狙い。手話プロジェクトを通じ学生は音楽など芸術を仕事にしていくための技術を学ぶとともに、芸術を現在社会が求める価値に変換し社会に還元するプロセスを習得する。倉持氏は東邦音大でフェロー、東京工芸大では特別講師を務めている。

 一方、SNSを使った販促活動は、その第1弾としてバンダイナムコエンターテインメント(東京都港区)のゲーム「太鼓の達人」と全面的にコラボレーション。4月に立ち上げたサウンド制作プロダクション「INSPION」が手がけるプロジェクトの一つとして、新曲をつくって動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」に配信。SNSで話題化することで盛り上げ、ゲームに誘導する仕組みだ。新しい販促活動として国内外企業から注目されており、多くのオファーを受けているという。