【私の仕事】森ビル・家田玲子さん 訪れる人に楽しさと面白さ

 不動産大手の森ビルで、TMマーケティング・コミュニケーション部長として大型複合施設「六本木ヒルズ」の管理、運営を担当。春や夏の祭り、子供向けの体験講座の企画など、施設に多くの人が訪れるようにチームで取り組んでいる。

 2003年に開業した六本木ヒルズは、高さ200メートルを超える高層オフィスビル、集合住宅、映画館、ホテル、レストランなどで構成されている。「いつまでも新鮮でありたい。訪れる人が楽しさや面白さを感じられるように工夫する」

 その一つが、夏休みに実施する子供向けの体験イベントだ。入居している飲食店と一緒にピザやパフェの料理教室や、紙飛行機を作る講座を開いた。「ビルなどの大型施設は10年、20年と長い期間運営する。未来の街や働き方を、担い手である子供たちと一緒に考えたい」

 訪れる人の変化に合わせて、施設の機能を新しくする。「六本木ヒルズは大人が楽しむ街としてスタートしたが、実際には親子連れが多く利用した」。開業後に、おむつ交換をしたり、備え付けの遊具で遊んだりできる無料の「おやこ休憩室」を設置した。

 20年の東京五輪・パラリンピックに向けて外国人旅行者が増えると予想されているため、多くの外国語で街の案内を表示できるように検討している。

 「お客さまに楽しかったと言われたとき、何よりもうれしく、働きがいを感じる」という。

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【プロフィル】家田玲子

 いえだ・れいこ 慶応大総合政策卒。1996年森ビル入社。東京にある大型複合施設の中庭に感動して、そうした施設をつくる会社で仕事をしたいと考えた。43歳。神奈川県出身。