神鋼・日産、相次ぐ不祥事 揺らぐ日本のものづくり 「経営の劣化重い」 (3/3ページ)

記者会見で頭を下げる日産自動車の西川広人社長=19日、横浜市西区(福島範和撮影)
記者会見で頭を下げる日産自動車の西川広人社長=19日、横浜市西区(福島範和撮影)【拡大】

 神戸製鋼は経営陣による不正の指示を否定。現場が納期厳守の重圧を過度に感じていた可能性は否めず、川崎博也会長兼社長も「ないとはいえない」と話す。日産の西川社長も、限られた人数で作業するよう現場に重圧がかかっていたのではないかとの問いに、「そうした土壌はあったのではないか」と認めた。

 日本製造業で低下しているのは品質やモラルだけではない。競争力低下もデータではっきり示されている。日本生産性本部によると、2000年に米国に次ぐ2位だった日本の製造業の労働生産性は11位まで転落。生産性を高めるモノのインターネット(IoT)ではドイツや米国に大きく立ち遅れている。

 危機的な状況に、日本の経営者は手をこまねいているようにしかみえない。経済同友会の小林喜光代表幹事は「日本の経営の劣化はきわめて重く受け止めている。他山の石として見直すことが必要」と警鐘を鳴らした。