神鋼データ改竄 名門の経営体質、信頼失墜 神鋼・日産、現場と乖離鮮明 (1/2ページ)

データ改ざん問題の会見で、説明をする神戸製鋼所の梅原尚人副社長=20日午後、東京都港区(宮崎瑞穂撮影)
データ改ざん問題の会見で、説明をする神戸製鋼所の梅原尚人副社長=20日午後、東京都港区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 不正が次から次へと拡散し、それを抑えるべきコーポレートガバナンス(企業統治)も機能しない-。こんな目を覆いたくなるような事態が、神戸製鋼所や日産自動車といった日本を代表する「名門企業」で明らかになっている。根底には「経営陣と製造現場の乖離(かいり)」といった問題が鮮明になっており、日本企業の経営体質そのものが問われそうだ。

 「『体質』『企業風土』『意識の問題』…。いろいろな言い方はあるが、突っ込んで変えていかなければならない」。神戸製鋼の梅原尚人副社長は20日の記者会見で、不正の背景に経営陣の指示が現場に徹底できず、綻(ほころ)びが生じていることを明かした。

 性能データ改竄(かいざん)問題に揺れる同社では、グループ会社で新たなデータ捏造(ねつぞう)が発覚したほか、アルミ・銅事業の自主点検で、従業員が不正を隠蔽する行為があったことが判明した。

 製造現場は日本のモノづくりの競争力の源泉だ。そこで不正が横行していたことに対する世間の目は厳しく、信頼性が失墜することで企業の存続すら揺るぎかねない。それにもかかわらず、不正の防止が徹底できない異常事態が生じている。

 日産でも同様に不正が繰り返された。同社は19日、新車の無資格検査を9月29日の問題公表後も続けていたと発表した。西川広人社長は会見で、原因について「管理職と現場の意思疎通の問題」とした上で、「現場任せのところが強すぎた」との見方を示した。