【eco最前線を聞く】熱帯雨林に年1万本の植樹目指す (2/3ページ)

日本からも成績優秀な社員を派遣。環境保全への理解を促す=マレーシア
日本からも成績優秀な社員を派遣。環境保全への理解を促す=マレーシア【拡大】

 --その他の地域での活動実績は

 「インドネシア・バリ島で行っている。バトゥール湖周辺地は火災によって荒廃したため、火山灰で埋もれた岩肌にアンププやセンダン、ユーカリをはじめとする郷土職種の小さな苗木を植樹している。湖周辺の水源涵養(かんよう)機能を回復することが目的だ」

 --これまでの実績は

 「初年度の08年に当社を通じて転職された方の数である6000本以上の苗木を植樹したのが始まり。それ以降、顧客企業が1人の人材を採用するごとに、1本を植えている。その後も順調に増えていって、グループ全体の累計では6万4000本に達した。日本法人だけに限っては4万本を突破している。転職決定者と採用企業には、当社からオリジナルの証明書が届けられる」

 ◆ASEANも寄与

 --日本以外では、どの地域が植樹に寄与しているのか

 「主に世界経済の牽引(けんいん)役を担うASEAN(東南アジア諸国連合)地域だ。それだけにマレーシアとインドネシアで活動を進める意義は大きい」

 --社員も実際の活動に関わっているのか

 「日本から成績優秀な社員を年に2回のペースで派遣している。環境保全への理解を促進するのが目的だ」