質疑ではガバナンスのあり方を問う声も出た。平成27年に発覚した不正会計問題から問題が相次いでいることに、株主が「大物の社外取締役もいるのに、なぜ不祥事が起きたのか」と質問。会社側は「ガバナンスの不全は確かにあった」と認めざるを得なかった。
株主からは東芝から人材が流出しているのではないかとの懸念も出た。綱川社長は「流出が起きているとは考えていない」と反論。順調にいけば上場を維持し経営再建を本格軌道に乗せることができるとの見方を強調したが、株主らは語気鋭い質問を繰り返し、経営陣への不満をあらわにした。