【トップは語る】高島屋 赤字の地方店舗ゼロへ構造改革


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 □高島屋社長・木本茂さん(60)

 --訪日外国人(インバウンド)向けの売り上げが好調だ

 「上半期(3~8月期)のインバウンド向け売上高は前年同期比で1.5倍だった。とくに訪日外国人観光客が地方にも広がりを見せている。地方店の上半期のインバウンド向け売上高は、まだ絶対額は小さいものの、前年同期と比べ2倍になった」

 --不振だった地方と郊外店の構造改革が進む

 「上半期は赤字の地方店が2店舗まで減ったが、さらに通期では赤字店舗をゼロにしたい。構造改革では例えば、米子高島屋(鳥取県米子市)は土地と建物の一部を市に寄付することが決まり、(売り場面積を縮小して)効率化する。また、立川店(東京都立川市)には11月、家具専門店の『ニトリ』を誘致する」

 --新宿店(東京都渋谷区)が入居する商業施設の土地を9月に完全取得した

 「新宿店は、近隣に国内最大級のバスターミナル『バスタ新宿』ができるなど集客で追い風が吹いている。土地と建物を完全取得することで、売り場作りの自由度が増すメリットがある。新宿店ではロボットを取り扱う専門売り場を10月にオープンし、好評だ。『モノ』から『コト』へ消費が変化するなか、ライフスタイルをお客さまに提案したい。縮小均衡ではなく、新しい売り場を提示し続けることが成長のためには重要になる」

 --働き方改革にも積極的だ

 「10月から在宅勤務制度を導入したほか、サテライトオフィス(出先拠点)も設置する。さらに11月からは横浜店(横浜市)に日曜限定で社内保育所を設ける予定だ。介護や育児に携わる従業員が増えている。人材は大切な財産であり、効率的な働き方の仕組みやインフラを整えることで対応していきたい」

【プロフィル】木本茂

 きもと・しげる 1979年横浜高島屋(現高島屋)入社。高島屋執行役員、常務取締役などを経て2014年2月から現職。東京都出身。

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