【日本発!起業家の挑戦】光と音を発する「LED内蔵ダンスシューズ」の可能性 (1/4ページ)

Orpheを開発した菊川裕也氏
Orpheを開発した菊川裕也氏【拡大】

 □no new folk studio代表・菊川裕也氏に聞く

 創業後すぐにメディアの注目を集めるスタートアップは、第1弾の製品を完成させて発送するやいなや潰れてしまうことがある。これは彼らが当初約束したビジョンに、実際には応えられないことが露呈した場合だ。一方で、多くのスタートアップのアイデアは、すぐには理解されないことも多い。創業者のビジョンが、ベンチャーキャピタル(VC)や一般の人たちの目にも見えるようになるには時間がかかる。

 Orphe(オルフェ)はLED内蔵、Bluetooth通信可能で、ソーシャルネットワークに対応するスマートフットウェアだ。ソーシャルでの共有を目的としたただのおしゃれな靴のように見えるが、少し掘り下げてみると、この製品の本当の価値と可能性が見えてくる。

 Orpheを開発したのは2014年10月創業の「no new folk studio」(東京都千代田区)。ものづくりのためのコワーキングスペースDMM.make AKIBA内にオフィスを構える。この特別な靴が、ゲームデザイナーから医師まであらゆる分野の人に可能性を見出された理由はどこにあるのだろう。代表の菊川裕也氏に話を聞いた。

 コンピューター内蔵

 --Orpheは海外でLED内蔵ダンスシューズと紹介されています

 「世界初のLED内蔵スマートフットウエアですが、それだけにとどまりません。スマートというのは、コンピューターが靴底の部分に入っているということです。モーションセンサー、スマホやMacと連動するためのBluetooth通信機能、そして両足合わせて約100個のLEDを搭載した靴底を持つ靴ですね」

 --1990年代のLA GEARのスニーカーなど、過去にもLED内蔵の靴はありましたね。大きな違いはセンサーと通信の機能ですか

 「インスピレーションはそうしたスニーカーからも来ていますが、アプローチが異なります。両者を『光る靴』というカテゴリーにあてはめてしまうことは簡単ですが、僕は靴を音を奏でる物と捉えて、電子楽器としての靴を実現したかったんです。そのためにテクノロジーを当てはめていきました」

靴を「楽器」として考える