東芝、屋台骨なき解体的再建 利益9割が半導体 投資・人材確保は困難に (2/2ページ)

東芝の臨時株主総会に向かう株主ら=24日、千葉市の幕張メッセ
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 同事業は海外売上高比率が26%にとどまっており、海外市場の開拓が今後の鍵を握る。東芝はIoT(モノのインターネット)サービスなども含めたシステムで売り込み、収益性を高めたい考え。だが、日立製作所や米ゼネラル・エレクトリック(GE)なども注力する分野で世界的な競争環境は厳しく、思い通りに収益を伸ばせるかは未知数だ。

 切り売り重ね半減

 東芝は経営危機の度に有望事業を切り売りしてしのいだ結果、18年3月期の売上高は東芝メモリ分を差し引くと約3兆8000億円と、ピーク時の半分ほどに落ち込む見通しだ。規模の縮小は今後の投資などの足かせになる見通しで、人材の確保も困難になっている。解体が進む東芝の経営再建には、長い隘路(あいろ)が待ち受けていそうだ。(万福博之)

 ■東芝の事業分野別売上高

 (2017年3月期/2018年3月期予想)

 ・社会インフラ

 1兆2624/1兆2500

 ・半導体

 1兆7002/7561

 ・エネルギー

 9749/9200

 ・事務機器

 5077/5000

 ・情報システム

 2384/2500

 ・その他

 5301/5200

 ・合計

 4兆8708/3兆8061

 ※単位は億円。各分野の合算と合計は事業間の消去額があるため一致せず