【スポーツi.】楽天、プロスポーツで目指す世界ブランド (3/3ページ)

昨季覇者のウォリアーズとロケッツによるNBA開幕戦。楽天はNBAとの関係強化を図る=17日、米カリフォルニア州オークランド(AP)
昨季覇者のウォリアーズとロケッツによるNBA開幕戦。楽天はNBAとの関係強化を図る=17日、米カリフォルニア州オークランド(AP)【拡大】

 映像が安定していてもビットレートが低くデータ処理が遅いためテレビ放送のようななめらかなプレー映像にはいまだいたっていない。

 ファンの獲得・拡大を狙うには、やはりテレビ放送が欠かせない。NBAの試合の日本での放送・配信の独占権を得た楽天が、そのテレビ・メディアパートナーとしてどこを選ぶかが注目されるところである。

 開幕戦も無事に放送されたので、しばらくの間はWOWOWが従来通りテレビ放送するようだ。しかし、開幕戦前日の17日(日本時間)、楽天が「WOWOWにテレビ放映権をサブライセンスする」と発表したが、同日夜になって取り下げるという失態を演じている。理由は「テレビ放映権のサブライセンス先などに関し、正式契約にいたっていない」とのことで、(この原稿執筆時点では)詳細は不明である。

 大切なテレビ放映権に関して、ファンの存在を無視した泥仕合を演じるとキラーコンテンツの意味が、自らに対する刺客の意味に変わることになりかねないよ、と楽天には言っておきたい。

【プロフィル】宮田正樹

 みやた・まさき 大阪大学法学部卒。1971年伊藤忠商事入社。物資部、法務部を経て2000年5月、日本製鋼所。法務専門部長を経て、12年10月から社団法人GBL研究所理事・事務局長(現在に至る)。非常勤講師として04年から二松学舎大学大学院で「企業法務」、帝京大学で「スポーツ法」(08年~16年2月)に関する教鞭(きょうべん)をとっている。