【神戸製鋼所会見・詳報(2完)】「トクサイ」の実態解明、もう少し時間が必要 (1/3ページ)

会見冒頭、頭を下げる神鋼の川崎博也社長=26日午後、東京都千代田区(川口良介撮影)
会見冒頭、頭を下げる神鋼の川崎博也社長=26日午後、東京都千代田区(川口良介撮影)【拡大】

  • 会見に臨む神戸製鋼所の川崎博也社長=26日午後、東京都千代田区 (川口良介撮影)

 --不正が見つかった製品の出荷先525社のうち、海外企業の数は

 勝川四志彦常務執行役員「百数十社とみられる。安全性確認がまだできていない残る88社のうち、海外企業は26社だ」

 --「お客さまが当面の問題はないと判断した」というケースが91件ある。安全確認はさらに進めるのか

 川崎博也会長兼社長「『当座の問題はない』ということであり、最終的には『安全性を確認済』、またはそれに近付くまで確認を進める」

 --調査が済まなくては、外部調査委員会も報告できないのでは

 山本浩司常務執行役員「場合によっては未確認のケースが残るかもしれないが、引き続き全力で調査を進める」

 川崎氏「最大限の努力を行うというスタンスは変わらない、可能な限り早く、安全宣言できるよう努める」

 --目標は年内か

 川崎氏「可能な限り、最大限努力する」

 --「当社(神戸製鋼所)で安全確度が高いと判断」したケースが117件あるが、信頼できるのか

 川崎氏「(このうち103件を占める)銅合金管モールドとは、溶けた金属を固める鋳型だが、ほとんどが丸断面か長方形の銅板で作られる。お客さまの仕様書では、端部を測定するよう求めていたが、構造上、物理的に測定できない物がある。それならば仕様を変更すればよかったのだが、数センチ内部の寸法を測っていた。『モールドの機能上は問題ない』という確認が急速に進んでいる。残り103社も、かなりのスピードで『お客さまが安全性を確認済み』に近付いていくだろう」

 山本氏「こちらで丁寧に説明して、『お客さまが安全性を確認済み』に持っていく途上だ」

顧客が安全確認に用いる生データは信頼できるのか