【論風】大量消費地の責任 原発ゴミの最終処分場、東京への建設検討を (2/3ページ)

東京電力福島第1原発。右手前から1、2、3、4号機=4日
東京電力福島第1原発。右手前から1、2、3、4号機=4日【拡大】

 現世代の責任で

 では実際、首都・東京は候補地になり得るか。政治的には大問題かもしれないが、技術的には問題ない。要は、都民や首長がやる気になるかどうかだ。将来、原発を正しくやめていくには、原発ゴミの最終処分地を現世代の責任で決めておく必要がある。反対を叫ぶだけでは、脱原発は進まない。

 最終処分されるガラス固化体は、爆発性もなく、臨界(放射性物質が核分裂を起こして大きなエネルギーを発生すること)を起こすこともない安定したもの。直径40センチ、高さ1.3メートルの筒型で、総重量500キログラム。製造直後での表面の放射線量は高いが、最終処分地に搬入されるのは十分に放射能レベルが下がってからのことだ。

 最終処分地として必要な規模は、地上では1~2平方キロメートル、地下では深度300メートル以上の所に6~10平方キロメートル程度。地上1~2平方キロメートルとは、東京ビッグサイト4~8個分。ただ、これは日本全国の分なので、東京の分に限ればさらに小さい。最終処分施設の建設は技術的に難しくなく、いかなる原子力関連施設よりも安全。公共事業として雇用を生み、地域経済を潤す。本来、自治体が誘致合戦を展開してもおかしくない。実際、フィンランドやスウェーデンでは、自治体間で誘致合戦になった末に最終処分地が決まった。

大量消費地の責任として、最終処分地の都内誘致を本気で考えるべきだ