日産問題、車の祭典に冷や水 次世代技術競争で足元おろそか (1/2ページ)

報道陣に先行公開された東京モーターショー=25日、東京江東区
報道陣に先行公開された東京モーターショー=25日、東京江東区【拡大】

  • 日産自動車の西川広人社長

 東京モーターショーが25日、報道陣に先行公開された。自動車業界は電気自動車(EV)や自動運転で次世代の幕開けをアピールするもくろみだったが、EVで先頭を走る日産自動車や神戸製鋼所の不祥事が2年に1度の業界の祭典に水を差した。

 副社長が異例の謝罪

 「二度とこのような事態を起こさないようにしたい」。無資格検査問題のあまりのタイミングの悪さに、日産の報道向けプレゼンテーションはダニエレ・スキラッチ副社長による異例の謝罪から始まった。

 この日、ホンダやSUBARU(スバル)、マツダはトップ自らが出展する最新技術や、試作車に込めた思いを語ったのに対し、日産はスキラッチ副社長が登壇。2015年の前回は、当時社長だったカルロス・ゴーン会長がプレゼンしていた。

 そもそも、今回の東京モーターショーは、日産の西川(さいかわ)広人社長が、ショーを主催する日本自動車工業会(自工会)の会長として、最高責任者を務めるはずだった。9月に開催概要を会見で発表した西川氏は「日本の自動車マーケットを活性化したい」と意気込んでいた。

 しかし問題発覚後、モーターショー期間中は自工会会長としての活動を自粛すると発表。副会長の豊田章男・トヨタ自動車社長が、会長代行としてショーを取り仕切ることになった。27日の開会式でも、豊田氏があいさつする予定だ。

東京モーターショーの存在感、低下の一途