三菱電機、オランダ企業と業務提携 自動運転支援サービスを展開

 三菱電機は27日、3次元のデジタル地図を手掛けるオランダ大手のヒア・テクノロジーズと業務提携すると発表した。強みを持つ測位技術と組み合わせ、車の自動運転を支援する新サービスを共同で展開する。

 東京都内で同日開会し、一般公開が28日に始まる東京モーターショーにも参加し、関連技術やシステムを自動車部品メーカーに並ぶ規模で展示。今回の提携で収益力強化に弾みをつける方針だ。

 新サービスは2020年の開始を目指す。事故や土砂崩れを常時検知して危険を回避したり、駐車場の空きスペースを特定して自動で誘導したりすることを検討中だ。カーナビ向け地図でヒアが約8割のシェアを持つ欧米から導入し、日本や中国は対象としない。井口功専務執行役は都内で記者会見し、資本提携への発展も「今後の課題だ」と含みを持たせた。

 三菱電機は、日本版の衛星利用測位システム(GPS)を造るための準天頂衛星「みちびき」の開発に携わるなど、高精度で自車の位置を把握する技術を持つ。トンネル内などでも周囲の車両や歩行者を正確に確認できるカメラやセンサーの開発にも注力している。

 日産自動車や神戸製鋼所に続き、27日にはSUBARU(スバル)でも品質にかかわる不正が発覚。国内製造業の信頼が揺らいでいることに、同席したヒアのエザード・オーバービーク最高経営責任者は「難しい質問だ」と述べるにとどめた。

 ヒアはフィンランドの通信機器大手ノキアの傘下だったが、ドイツの高級車大手アウディ、BMW、ダイムラーが15年に共同で買収。その後、米IT大手なども出資し事業を拡大している。