<焦点>
▼31日 ソニーが9月中間連結決算を発表
ソニーは31日、2017年9月中間連結決算を発表する。通期では本業のもうけを示す営業利益を前期比73.2%増の5000億円と計画しており、折り返し点での進捗(しんちょく)度合いに注目が集まる。5000億円台は達成すれば1998年3月期の5202億円以来になる。コスト削減で主力のエレクトロニクス事業の収益が回復しているとみられ、好決算となりそうだ。特にスマートフォン向けの部品が牽引(けんいん)する。ゲーム事業も好調で、通期の業績予想の修正に踏み込むとの見方も強まっている。電機ではこのほか、パナソニックや三菱電機なども同日決算発表を行う。子会社で不適切会計が発覚した富士フイルムホールディングスも発表予定で、上場企業の中間決算の前半の山場になる。
▼30日 神戸製鋼所が中間決算発表
アルミ・銅製品などの性能データ改竄(かいざん)問題をめぐり、部品交換費用を求める動きなどが広がる中、通期見通しを撤回し、「未定」とする可能性も。
▼31日、完全失業率と有効求人倍率(ともに季節調整値)発表
8月の完全失業率は2.8%、9月はさらに下がることが予想される。8月の有効求人倍率は1.52倍。人手不足を背景に高い水準が続く。
▼31日 ヤマトHDが中間決算発表
ヤマトホールディングスが2017年4~9月期決算を発表。トラック運転手の不足で打ち出した、宅配便値上げや荷物数抑制の影響が注目される。
▼5日 トランプ米大統領が来日
7日まで滞在。天皇・皇后両陛下と会見するほか、朝鮮半島情勢が緊迫する中、6日に安倍晋三首相と首脳会談を行い、強固な結束を演出する。
◇
【10月30日、月】
<国内予定>
▽8:50 商業動態統計(9月、経産省)
▽10:10 日銀、国債買い入れオペ、残存期間1年超5年以下
▽14:00 日銀、政策委員会・金融政策決定会合(31日まで)
▽15:30 日本取引所グループの清田CEO、会見(東証アローズ)
▽決算発表=神戸鋼、野村証、任天堂、スパークス、オリランド(4~9月期)
<海外予定>
▽米個人所得・支出(9月)
▽決算発表=HSBC、中国農業銀行、中国工商銀行、中国銀行