神鋼、黒字化予想を撤回 改竄問題で100億円圧迫 中間配当も見送り (1/2ページ)

記者会見する神戸製鋼所の梅原尚人副社長(中央)ら=30日午後、東京都千代田区
記者会見する神戸製鋼所の梅原尚人副社長(中央)ら=30日午後、東京都千代田区【拡大】

  • 中間決算について説明する神戸製鋼の梅原尚人副社長=30日午後、東京都千代田区(福島範和撮影)
  • 神戸製鋼本社=神戸市

 神戸製鋼所は30日、2018年3月期の連結最終損益の予想を撤回し、「未定」にすると発表した。あわせて、17年4~9月期の配当(中間配当)も取りやめた。アルミ・銅製品のデータ改竄(ざん)問題が発覚し、今後の製品販売の減少や、損害賠償の発生が予測され、今後の業績への影響を見極めることが難しくなったため。

 18年3月期の予想では売上高が前期比10・9%増の1兆8800億円、本業のもうけを示す営業利益は7・7倍の750億円としたが、改竄問題での業績悪化の状況を現時点で見通すことができないため、これまで350億円の黒字(前期は230億円の赤字)としていた最終損益の予想を未定に変更した。

 また、今期に3年ぶりの最終黒字化を見込む中、7月末に、2年ぶりに1株あたり10円の中間配当を実施すると発表していたが、改竄問題で3カ月でこの方針を撤回する。

 特別損失などを含まない経常損益は黒字予想を維持したが、従来計画の550億円から500億円に下方修正した。

 神戸製鋼の梅原尚人副社長は30日の記者会見で、不正による減益要因について「100億円程度を見込んでいる」とした。アルミ・銅事業で30億円利益が減るほか、鉄鋼事業を中心に顧客離れを見込んだ。円安メリットによる増益分も不正問題で削り取られる格好だ。

 

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