【Bizクリニック】逃げない、隠さない、ウソつかない (1/2ページ)

 □広報ブレーン 代表取締役・管野吉信

 株式上場会社が中期経営計画を発表したら、メディアから社長への取材依頼があった。中小企業がニュースリリースをメディアに送付したら、電話で問い合わせがあった。あるいは事件、事故の発生によって、メディアが多数押しかけてきた-。それぞれ状況が異なるものの広報活動でメディアにどう対応すべきかの格言がある。それは「逃げない、隠さない、ウソつかない」ことと、クイックレスポンス(素早い回答)だ。

 広報は、一般社会と良好な関係を構築・維持し、自らのブランド力を高めるための活動だから、メディアから逃げてはいけない。筆者が、ある中小企業を訪問した際に、一般紙の社会部記者がアポイントメントなしで訪れ、社長取材を申し入れてきたことがある。社長は居留守を使い、取材に応じなかった。逃げたわけだ。結果は約1カ月後、同紙の社会面トップ記事となった。記者は周辺取材と状況証拠によって「クロ」と判断した。逃げずに説明責任を果たせば、少しは記事のトーンが変わっていたように思う。

 「隠さない、ウソつかない」はセットで説明しよう。「隠さない」ことは基本だが、まだ決定していない構想中のものを決定したかのように話すのは問題がある。メディアが記事にした後、構想が変わると「誤報」になってしまうからだ。隠さないことがウソをつくことになってしまう。これを広報活動では「ミスリードする」という。

「メディアをお客さまと思って接する」ことが大切