南海電鉄、本線11月1日運転再開も「復旧費用は算定できない」 台風21号で線路ゆがむ (1/2ページ)

台風21号の影響で線路が曲がった南海本線の男里川にかかる橋=10月22日午後8時20分、大阪府泉南市(永田直也撮影)
台風21号の影響で線路が曲がった南海本線の男里川にかかる橋=10月22日午後8時20分、大阪府泉南市(永田直也撮影)【拡大】

 南海電気鉄道は31日、大阪市内で開いた中間決算発表の記者会見で、台風21号の被害により10月22日から運休となった南海本線と高野線について、現時点で復旧費用は算定できないと説明した。平成30年3月期の通期業績予想には復旧費用を織り込まなかった。南海本線は運行を見合せていた樽井(大阪府泉南市)~尾崎(同府阪南市)間の橋梁で11月1日、被害のない上り線だけを使う単線運行で運転を再開する。

 30日の会見の冒頭、経理室長の岩井啓一常務が運休について「多くの皆様にご不便、ご迷惑をおかけし、おわび申し上げます」と陳謝した。今後、復旧に要する費用の一部は損害保険でまかなうが、「どれくらいかかるか確定していない」(岩井室長)と話した。早ければ、29年10~12月決算で計上する可能性がある。

 一方、沈んだ橋脚や他の橋梁などを含む検査体制の見直しと修繕計画についても、「現段階では決まっていない」(担当者)としている。

 台風21号の風雨被害で、南海本線は樽井~尾崎間でれんが製の橋脚の一部が沈み、線路がゆがんだ。10月22日から運休となったが、11月1日の始発から、被害のなかった上り線だけで上り、下りとも走らせる単線運行を行う。今後1カ月程度で全面復旧させる見通しだ。

 高野線では、高野下(和歌山県九度山町)~極楽橋(同県高野町)で線路の一部がゆがみ、22日から運休が続いている。原因を調査中で、運行再開のめどは立っていない。

9月中間連結決算は