ANA、日航とも増収増益 ビジネス利用堅調

 ANAホールディングス、日本航空の航空大手2社の2017年9月中間連結決算が1日、出そろい、ともに前年同期比で増収増益だった。ビジネス利用が堅調で、国際線、国内線とも好調に推移した。

 ANAは売上高が11・3%増の9850億円、最終利益は約2・1倍の1183億円で、いずれも中間決算として過去最高となった。国際線、国内線ともに旅客数が増えた。最終利益の増加は格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションの子会社化に伴う特別利益の計上が寄与した。

 日航は売上高が6・2%増の6923億円、最終利益が9・2%増の779億円。日本発の欧米路線などで単価の高い利用客が多かった。国内線では機内インターネットの接続無料サービスが好評だったこともあり、旅客数が増えた。

 18年3月期の連結最終利益予想は2社とも上方修正した。ANAは従来に比べ70億円多い1320億円に、日航は130億円増の1210億円に引き上げた。