【スポーツbiz】日本初のラグビーW杯、観客増加に知恵を (2/3ページ)

ラグビーのワールドカップ優勝杯を囲み、記念撮影する(左から)福岡堅樹選手、堀江翔太選手、大野均選手ら=9月20日、東京都渋谷区
ラグビーのワールドカップ優勝杯を囲み、記念撮影する(左から)福岡堅樹選手、堀江翔太選手、大野均選手ら=9月20日、東京都渋谷区【拡大】

 いきおい、頼りは入場者収入となり、国内外の観客動員に知恵を絞らなければならない。過去8回の大会は全て、この方式で行われ、さすがにラグビー先進国はそつなくこなしてきた。前回15年のイングランド大会は平均100ポンドの入場料を設定、高額ながらも、過去最多だった07年フランス大会の225万枚を抜く241万枚の入場券を販売した。入場料収入は2億ポンドを記録している。

 しかし、19年は初めてティア1以外の国で開く大会である。ラグビー強国でもなく、ラグビー文化も定着していない日本で同じように事が運ぶだろうか。

 当初、組織委員会が設定した入場料収入は300億円。48試合、1試合平均3万人が入場するとして、1枚当たり2万円以上の入場料を設定する必要がある。現実味に乏しい。200億円から260億円との見通しもあるが、厳しい数字である。

 組織委員会は、ティア1チームは4万人以上収容の会場での開催が義務付けられるなど、WRからの制約もある中で検討を重ねた。日程発表を、いま一つ盛り上がりを欠く国内人気を高める起爆剤としたい。

 同時に、海外からの観戦客増大に着手する必要もある。井上教授は「大会期間中、家族など同伴者を含めて長期滞在する海外のラグビー愛好家を呼び込むことが重要だ」と指摘した。

 今年4月、日本政府観光局ロンドン事務所が英国のラグビーに関心の高い層を対象に行ったアンケートでは、19年ラグビーW杯観戦を目的とした訪日旅行を考えている人が60.8%に及んだ。その場合、1人で行くが4.6%だったのに対し、配偶者・パートナーを伴うのは45.1%、家族44.7%、友人39.1%と圧倒的に同伴者連れが多かった(複数回答)。

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