【トランプ氏来日】通商問題、米国は貿易赤字削減要求でアピール 日本は圧力回避へTPPに全力 (2/2ページ)

共同記者会見を終え、米国のトランプ大統領(左)と握手する安倍晋三首相=6日午後、東京都港区の迎賓館(代表撮影)
共同記者会見を終え、米国のトランプ大統領(左)と握手する安倍晋三首相=6日午後、東京都港区の迎賓館(代表撮影)【拡大】

 それでも、訪日には強硬派として知られる米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が同行。ライトハイザー氏は訪日前に米テレビ番組で日本などの貿易赤字に対し「深刻な懸念を抱いている」と厳しい姿勢を示しており、トランプ氏の「本音」を代弁する布陣を敷き、無言の圧力をかけることは忘れなかった。

 一方、日本はTPP11カ国の交渉を早期に取りまとめ、離脱した米国の復帰を促す戦略を描く。多国間の枠組みで先にルールを固め、米国の圧力を和らげる狙いだ。安倍首相は共同会見で、「トランプ氏と2国間貿易のみならず、アジア・太平洋地域に広がる貿易・投資の高い基準作りを主導する」と呼びかけた。

 TPP11カ国の閣僚会合は米国の復帰まで協定の一部を棚上げする「凍結項目」の選定を政治決着させ、続く首脳会合で大筋合意を報告する方針。日本は凍結項目を最小限にとどめたい考えだが、各国の主張には依然として溝が残る。

 閣僚会合に出席する茂木敏充経済再生担当相は6日、記者団に、ベトナムから日本が共同議長国を要請されたことを明らかにし「参加国からの修正要求は基本的にはない。全力で頑張る」と早期の大筋合意に意欲を示した。(高木克聡、ワシントン 塩原永久)