【知恵の経営】“稲盛流”が生き抜く王道 (1/2ページ)

 □アタックスグループ主席コンサルタント・丸山弘昭

 最近、社員旅行で京セラ本社と、隣接している稲盛ライブラリーを見学した。京セラは稲盛和夫氏が27歳のとき、勤めていた会社の仲間7人とともに創業。目的は「稲盛和夫が開発したファインセラミックの技術を世に問う」ためだ。本社2階のファインセラミック館には創業時から開発、製造、販売されたファインセラミック製品が展示され、特徴や用途が分かりやすく解説されている。

 稲盛氏は優れた研究者・技術者であると同時に、優れた経営者であることも知っておかなければならない。経営者として目覚めた原点は創業3年目に若手社員11人による待遇改善を求めた反乱だった。3日間の話し合いの末、事件は治まったが、この過程で技術を世に問うという創業の思いを超え、従業員とその家族の生活を守り、幸せを目指すことが経営であるという考えに至った。現在の経営理念「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に人類、社会の進歩発展に貢献する」である。

 「京セラフィロソフィ」という経営理念を実現する具体的な行動基準を確立し、誰よりも熱心に働き、京セラを一流企業に育て上げた。第二電電(現KDDI)の立ち上げ、日本航空の再生という2大事業にも手腕を発揮、京セラで培った京セラフィロソフィと「アメーバ経営」を導入して大成功している。

 アメーバ経営は、(1)経営者意識を持つ人材の育成(2)市場に直結した部門制採算制度(3)全社員参加経営の実現という-3つの目的を持つ、稲盛氏が考え出した小集団(アメーバ)による経営の仕組みだ。

今、あなたにオススメ
Recommended by