【知恵の経営】“稲盛流”が生き抜く王道 (2/2ページ)

 JAL再生を例に稲盛流経営手法を解説する。まず経営幹部約50人を集めて数カ月間リーダー教育を実施。「全従業員の物心両面の幸福を追求する」という理念の下で「人間として何が正しいのか」を稲盛氏自らも講師となって意識を改革した。次に「JALフィロソフィ」を制定し、全社員へ教育を実施する。浸透したところでアメーバ経営を導入、「売上最大、経費最小」の採算管理を徹底し、全員参加で黒字経営を実現した。

 稲盛氏は、2年8カ月で会社更生法が適用されたJALを再上場させた。快挙である。

 筆者は、京セラを世界企業にした2つの経営手法、京セラフィロソフィとアメーバ経営は変化の激しい環境にあって企業が生き抜く王道と考える。そして稲盛氏の偉大な功績は研究者、技術者を超えて、京セラを世界的企業に育て上げた普遍的な経営手法にあると思う。

 フィロソフィ(正しい経営理念)に基づく社風づくりと、アメーバ経営(全社員参加経営を実践する部門制採算制度)を導入し、その徹底によって会社を成長発展させることを、中小企業の経営者に期待したい。

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【会社概要】アタックスグループ

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