米携帯2社合併、一転し協議中止 ソフトバンクは戦略見直し

 ソフトバンクグループ傘下の米携帯電話4位スプリントと、ドイツ通信大手ドイツテレコム傘下で米3位のTモバイルUSは4日、合併に向けた協議を打ち切ったとの声明を発表した。合意できる条件を見つけられなかったとしている。

 ソフトバンクは米国市場での戦略を見直す。引き続き事業の拡大を狙うため、提携先を米メディア企業など幅広い業種から探すとみられる。

 スプリントのクラウレ最高経営責任者(CEO)は声明で「合併による規模(拡大)の利点は認識していたが、別々に前進することが最善である」とコメント。TモバイルのレジャーCEOも声明で合併効果に言及しながらも、単独での業績拡大に自信を示した。両社の合併は、合併新会社の株式の過半数をドイツテレコム側が握る方向で協議が進んでいたが、ソフトバンク側が主導権を失うことを懸念し、10月に協議中止の方針を固めた。その後、協議は続いているとも報じられていた。

 ソフトバンクは2013年、当時の為替レートで換算して約1兆8000億円でスプリントを買収。Tモバイルも傘下に収めて合併させる構想だったが、米規制当局が難色を示し、交渉を中断。企業寄りの姿勢を示すトランプ米政権の発足を受けて交渉を再開した。交渉過程では、スプリントと米ケーブルテレビ大手との提携も取り沙汰されていた。(ニューヨーク 共同)