神鋼不正、役員も黙認 OB証言「技術系で」 会社全体にまん延

神戸製鋼所神戸本社の外観=神戸市中央区(沢野貴信撮影)
神戸製鋼所神戸本社の外観=神戸市中央区(沢野貴信撮影)【拡大】

  • 会見冒頭、頭を下げる神鋼の川崎博也社長=26日午後、東京都千代田区 (川口良介撮影)

 神戸製鋼所によるアルミニウム製品などのデータ改竄問題で、過去に複数の役員らも不正を黙認していたことが6日、関係者への取材で分かった。神戸製鋼は上層部の関与は認めていないが、不正は会社組織全体にまん延していたことがあらためて浮き彫りとなった。

 神戸製鋼のOBが共同通信の取材に応じ「技術系出身の役員らは不正の事情は知っている」と証言した。神戸製鋼はこれまで工場長レベルが関わっていたとしてきた。

 不正を巡っては、性能などの仕様を満たさない製品を顧客に無断で納入していたことが判明している。仕様不足が軽微な場合、顧客の了解を得て購入してもらう「特別採用」という慣行があり、神戸製鋼はこれを悪用していた。別のOBの証言では、不正の許容範囲をメモにして歴代の担当者が引き継いでいた。

 経済産業省は原因究明と再発防止策をまとめるよう求めており、神戸製鋼は今週中にも報告する見通し。

 神戸製鋼は7日、データ性能の改竄など問題製品の納入先企業525社のうち、約90%に当たる470社で一定の安全性を確認できたと発表した。10月31日の前回公表時から27社増えた。残り55社の確認作業を急ぐ。