「ミシュランガイド」で本業タイヤのブランド力向上 「桁外れの武器」 (2/3ページ)

昨年9月、シンガポールで行われたミシュラン・ガイドの授賞式(ブルームバーグ)
昨年9月、シンガポールで行われたミシュラン・ガイドの授賞式(ブルームバーグ)【拡大】

 「レッドガイド」と呼ばれるレストランガイドは同社を創業したアンドレとエドゥアールのミシュラン兄弟が1900年に創刊。自動車が一般的でなかった時代に、このガイド本は遠くまでドライブしてレストランで食事をしたりホテルに泊まったりすることへの動機付けに一役買った。

 同社の評価担当者は創造性や質、サービスに基づいて星を付与。それぞれ三つ星は料理が芸術の域にあり、長距離を移動してでも訪れる価値があることを、二つ星は秀逸であり、遠回りしてでも訪れる価値があることを、一つ星は同じカテゴリーのレストランでは最高級の素材や風味を提供する優れた店であることを意味している。

 ライバルのレストランガイド本「ルベイ」を担当しているピエール・イブ・シュパン氏は、ミシュランのガイド本がなお外食産業の指標であると認める。ミシュランによると、レストランは最初の星を獲得することで、売り上げを倍増させることもできるという。

 ミシュランはすでに米国でニューヨーク、サンフランシスコ、シカゴ、ワシントンではレストランの格付けを行っているが、その他の米国の都市にも目を向けている。レッドガイドは26カ国を調査対象としているが、2016年時点で10億ユーロ(約1320億円)だったガイド本関連サービスの売り上げを20年までに倍増させるという目標に向け、対象地域をさらに拡大する。同社の昨年の総売上高は209億ユーロだった。

「ミシュランガイドは桁外れの武器」