「ミシュランガイド」で本業タイヤのブランド力向上 「桁外れの武器」 (3/3ページ)

昨年9月、シンガポールで行われたミシュラン・ガイドの授賞式(ブルームバーグ)
昨年9月、シンガポールで行われたミシュラン・ガイドの授賞式(ブルームバーグ)【拡大】

 桁外れの武器

 同社はタイヤ業界での競争激化で、フランス国内で21年までに2000人を削減するというリストラを進める中でさえ、ガイド本事業への投資を続けている。ジャン=ドミニク・スナール最高経営責任者(CEO)はガイドと地図事業で構成するミシュラン・トラベル・パートナー部門の収益体質強化を目指している。同CEOは同部門の本部をパリから郊外に移転させるとともに、人員も削減した。同社は同部門の売り上げは明らかにしていないものの、昨年の売り上げは急増したとしている。

 同事業を統括するクレア・ドーランド・クラウゼル上級副社長は、イェルプやトリップアドバイザーといった格付けアプリも脅威にはなっていないと説明する。格付けスタッフが利害関係者から独立していることに加え、身分を隠して料理の代金を払っていることが理由だという。

 同副社長は「ミシュランガイドは当社のブランドにとって桁外れの武器だ。タイヤと同じだけ、われわれのDNAに組み込まれている」と話した。(ブルームバーグ Ania Nussbaum)