テンセントが独自の自動運転システム開発 テスラ第4位株主、協力は不明

テンセントのアイコン。同社は独自の自動運転技術を計画している(ブルームバーグ)
テンセントのアイコン。同社は独自の自動運転技術を計画している(ブルームバーグ)【拡大】

 中国のインターネット大手テンセント(騰訊)が独自の自動運転システムを開発していることが、関係者の話で分かった。自動運転車市場に進出する中国企業としては、これまでで最大となる。

 関係者によると、同社はマッピングや人工知能(AI)技術を活用し、すでに米アルファベット傘下のウェイモや中国のインターネット検索エンジン最大手、百度(バイドゥ)がしのぎを削る同市場に参加する方針。

 開発がどの程度進んでいるかは不明だが、試作品はできており、社内での試験を始めたという。

 テンセントは3月、米電気自動車(EV)メーカー、テスラの株式を約5%取得。配車サービス大手の滴滴出行や地図情報サービスの北京四維図新科技(ナビインフォ)にも出資している。

 だが、メッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」をはじめ、ゲームやソーシャルメディアを手掛けるテンセントが、独自の自動運転技術の開発に乗り出すと予測する向きは少なかった。AIや自動運転技術に多額を投じている百度とは真っ向から対立することになる。

 自動運転技術は中国メーカーにとって、技術革新を進め、世界における競争力を高めるための重要分野の一つ。テンセントはこれまでも、マッピングや画像認識といった分野に注力してきた。馬化騰会長は3月、自動運転車向けのAI技術の開発に意欲を示した。

 ブルームバーグの集計データによると、テンセントは現在テスラの第4位株主。テスラは今年、新型セダン「モデル3」の生産を進めているが、両社が具体的なプロジェクトでどのように協力するのかは、まだ明らかになっていない。(ブルームバーグ Lulu Yilun Chen)