メニューはビールだけ、しかも2杯限定…広島の立ち飲み屋、行列の人気 ビール党唸らせる「壱度注ぎ」とは (2/2ページ)

ビールスタンド重富の「弐度注ぎ」
ビールスタンド重富の「弐度注ぎ」【拡大】

  • 「ビールスタンド重富」に並ぶ人たち=広島市
  • 中国地方最大の歓楽街、広島市の流川にある「ビールスタンド重富」で、ビールを注ぐ重富寛さん

 「弐度注ぎ」では2度目に泡だけを注ぎ、壱度注ぎの泡を、きめ細かいもっちりとした泡であふれ出させて置き換える。飲んでみると、優しい口当たりで同じビールとは思えないほど味が違う。

 「味の8割を決める」というグラスの洗い方やサーバーの手入れにも余念がない。

 重富さんが目指しているのは、うまいビールが当たり前になること。各地でビールの注ぎ方セミナーを催し、飲食店に自分の知識や技術を惜しみなく広めている。「いつか広島中の飲食店が私よりうまいビールを出して、私は酒屋に専念するのが夢です」。どんなに頼まれても「3杯目は駄目ですよ」という。