【検証エコノミー】ネット通販に押される名門百貨店 リストラと社内融和の“ジレンマ”…変化への対応でつまずく三越伊勢丹 (1/4ページ)

三越伊勢丹ホールディングスの中期経営計画を説明する杉江俊彦社長=7日、東京都千代田区大手町
三越伊勢丹ホールディングスの中期経営計画を説明する杉江俊彦社長=7日、東京都千代田区大手町【拡大】

 百貨店最大手の三越伊勢丹ホールディングス(HD)が、業績低迷にあえいでいる。主力の衣料品でインターネット通販などが台頭する一方、競合他社に比べリストラや業態転換が遅れたからだ。大西洋前社長の突然の辞任を受け4月に杉江俊彦社長が就任。7日には中期経営計画を発表するなど構造改革を急ぐが、成果は見通せない。名門百貨店は復活できるか-。(大柳聡庸)

 10月末の午前7時。早朝にもかかわらず、幕張本郷駅(千葉市)のロータリーには100人程度の男女が行列していた。送迎バスが10分おきにやってきては次々に人が吸い込まれ、すぐにまた行列ができる。

 衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイの物流倉庫(千葉県習志野市)で働く従業員たちだ。梱(こん)包(ぽう)作業などに従事する20代の男性は「時間によってはバスがすし詰め状態になることもあり、早めに来ている」と話した。

 洋服をネット通販で買う若者が増え、ゾゾタウンの取り扱い量も急増。同社は物流倉庫を増やす計画だ。

 ネット通販などの成長のあおりを受けたのが、衣料品を主力に据えてきた百貨店。平成28年の全国の百貨店売上高は36年ぶりに6兆円を下回り、ピーク時の3年に比べ、売り上げ規模は6割に縮小した。

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